いろいろおしえて社長
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社員1人1人の気持ちに寄り添うことが大事だと思います。

-インタビュアー中平さん(以下「中」)
社長は、タウン建設を2019年に児玉前社長から引き継いだとお聞きしました。
最初にこの会社を訪問したとき、どのように思いましたか?

社長(以下「社」):書類が多いなーと(笑)とにかく机という机に、書類が山積みでした。

中:今は机周り、スッキリしていますよね。

社:はい、外部の整理収納コンサルタントの力を借りて、当時の書類のほとんどを処分しました。今のところ、書類がなくて困ったことはほとんどありません(笑)
→ここで、そのコンサルさんが乱入!!

社:おー、上村(友紀)さん。奇遇ですね。どうしたんですか、こんなところで。

上村さん:○○○○○○○○○○○○

<ほのぼの雰囲気の中、話を戻して^^>

中:社長は、東京・板橋区でも不動産会社を経営しているとお聞きしました。
※ 注 株式会社板橋不動産(代表:清水英之) 2017年設立。土地の売買仲介業を主力とする。

社:もともと、私が大卒で入った会社が、入社2年半経ったとき、M&Aをされました。
M&Aをした会社は、ワンマン社長の下、かなり強引な経営しており、
3年で8割の社員が退職しました。

中:それは大変でしたね。

社:はい。今、思い出すだけでも胸が苦しくなりますが、当時は「ブラック企業」などという言葉もない時代でした。月の休みは1日か2日。朝8時に出社して、上司が帰宅する深夜12時、1時まで帰れない。仕事が終わったら、早く帰りたいといつも思っていました。
私は、石の上にも3年の言葉通り、結局、その会社には通算7年勤務し続けましたが、M&Aが
事業を拡大する手法として有効であることを学んだとともに、もっとこうすればうまくM&Aをすることが出来るのにと思っていました。

中:といいますと?

社:文化が異なる会社どうしがM&Aにより一体になってもうまくいかないということです。
その会社は、共通の考え方を「フィロソフィー」という手帳にまとめて、M&Aした会社の社員にも、された会社の社員にも持たせて、毎日の朝礼のとき、1ページずつ読み合わせをしていました。考え方を統一するという点において、フィロソフィーは重要だと思いますが、一方でこれまで行ってきた業務のやり方がガラッと変わってしまうのは、M&Aされた社員としては面白くありません。

中:なるほど、だから先ほど横山さんから社長は「社員の考えを尊重して、判断・決断してくれる」というお話があったのですね。

社:その通りです。M&Aをした側は、M&Aをされた側の企業文化、もっと言えば社員1人1人の
気持ちに寄り沿うことが大事だと思います。

中:素晴らしいですね。

社:ありがとうございます。
もちろん、M&Aをしたからと言って、何も変わらないわけではありません。
実際、当社においても、1人1台のPC支給、会計ソフトの導入など、徐々に仕組みは変えつつあります。ただし、その際も社員にどうしたいのか、その希望を聞きつつ、予算とにらめっこをしています。

新松戸地域で
事務所・店舗のオーナー様に
向けた新サービスを開発して
繋がりを活性化していきたい!

中:社長は、金融機関様との取引も重要視されているとか。

社:その通りです。地域の金融機関様も、会社の重要なステークホルダーです。
そこで、売上が上がってもそうでなくても、毎月、自ら試算表を作るとともに、前月の結果と今月の増収施策、金融機関様別のお取引き状況をご報告しています。

中:社長が考えるタウン建設の課題はなんですか?

社:2つあります。
1つは、不動産会社ならどこもそうかもしれませんが、繁閑の波があること。
とりわけ、当社は事務所・店舗の賃貸仲介業とこれに付随する内装業が主力ですから、
4月、10月といった切りのいい時期に仕事が集中しがちです。
一方、6月~8月、11月~1月は閑散期となります。
そういった繁閑の差をなくしたいですね。

2つは、管理物件の不足です。まだまだ足りないことです。
管理物件があれば、そこからテナントの仲介で手数料売上を上げられるし、入退去に伴う工事を受注することもできる。が、まだまだ余力がある。課題ですね。
今、新松戸地域で事務所・店舗のオーナー様に向けた新サービスを開発しておりますので、
ご期待ください。

中:社長は今後、タウン建設をどのようにしていきたいですか?

社:第1に、対外的には、新松戸の事務所・店舗と言えば「タウン建設」と呼ばれるようになりたい。
新松戸には、老舗の不動産会社がいくつもあり、事務所・店舗も取り扱っていますが、
当社のように事務所・店舗専業ではありません。繰り返しになりますが、事務所・店舗専門というのが当社の力の源泉であり、強みだと思っています。
第2に、社内的には、スタッフの考動化です。
考動化とは、「考えて動く」と書くように、スタッフには自ら考え、動けるようになってほしい。
まだまだ社長である私の指示を待つシーンが多いので、私の思いとスタッフの思いが一致して、
社長から言われる前にこれこれをやっておきましたというようになってほしいと思います。

中:ありがとうございました。

社:こちらこそ。タウン建設を、新松戸に街をもっと元気に、よりよくしていきたいので、
ご協力をお願い致します。